旧FF14のしくじりを吉田直樹が解説した「しくじり先生」。
その内容が、どうもFF15のしくじりと一部重なっているように思える。
(Youtube動画5本でも大雑把な内容はつかめる)↓
旧FF14は過去の成功体験にとらわれ、
究極のグラフィックスを追求した。
その結果、もはやゲームと呼べないクオリティに批判殺到。
その後2年半をかけて吉田直樹が新生し
2022年現在、大人気オンラインゲームと化した。
FF15も、少し似ていると思うのだ。
FF14しくじり先生をYoutube分だけ見直したけど
— ダッシュK🎮ADHDは土曜夜NTルムマ (@dashk_adhd) August 17, 2022
・タンスを3ヶ月半作ってた
・ベルトに4ヶ月
・ガントレットに3ヶ月
これFF15も全く同じ価値観で作ってたはずだな。
・おにぎりを作り込んだ
・普段見えない雑誌の裏の広告も容赦なし
14の失敗って15に活かされてなかったんだな(開発チーム違うから) pic.twitter.com/fkREEwirOr
究極のグラフィックスを追求しているところは変わってない。(特に料理)
FF15は当初、FFヴェルサス13として開発されていて
その頃の設定や背景をある程度活かしつつ
1本のゲームとしてある程度完結させるために
ヴェルサス13として構想していたボリュームのうち
かなりのボリュームをそぎ落とした(アレンジした)ものと考えられる。
そして2016年11月の発売直後は
・仲間増殖などのド派手なバグ
・操作できるのは主人公だけ。終盤の主人公専用武器(指輪)もクソ弱い
・説明不足なストーリー(映画KGFF15を観てないと序盤が理解しづらい)
翌年にNintendo Switch発売を控えていたことから
どうしても2016年内に発売したかったのかもしれないが
ゲームの発売直後の批判は、世間の第一印象となる以上
世間的には「失敗作」の烙印を押されても仕方ない。
上記の批判点はアプデや追加DLCでそれなりに補完はされていったが
田畑Dの退社もあり、発売から2年後に追加DLC3本の開発中止が発表。
作れなかった話は後に小説としてまとめられ、発売された。
ゲームしか遊ばない身としては未完で締めくくられた気分である。
なのでオフラインナンバリングとして楽しむ方法を模索した結果、
かわいいモンスターの写真の撮影配信
→インスタ投稿という遊び方まで編み出したが。
ディシディアNT(PS4)も発売から2年でアプデ終了したが
要因としてあるのは、FF14のようにSteam版などとクロスプラットフォームにできなかったことだろう。
FF14:PCやPS4から遊べるよう、スクエニがサーバー持つ。
その代わり月額制で、PS4ユーザーはPS plusへの加入は不要
ポケモンユナイト:Switchからもスマホからも遊べるよう、運営がサーバー持つ。
なのでSwitch Onlineへの加入は不要。ただしソシャゲ風に課金誘導
2年以上続くコロナ禍において、上記のような
クロスプラットフォームで遊べるオンラインゲームの価値は高い。
#FF14 にてルムマ常連のsakuraさん(↓)を手伝いました!
— ダッシュK🎮ADHDは土曜夜NTルムマ (@dashk_adhd) September 7, 2022
・お遣いクエストが多すぎて1年前にやめてた模様
・フレンドと一緒なら心折れずに済むみたい
・僕が過去配信等で受けた助言を共有しながら支援
・PS4パーティ機能でボイチャしながらだと僕も楽しい
DFFNT同様、仲間がいると充実度が段違いだ…! https://t.co/qkv6jKfUYz pic.twitter.com/MUQmfOoWIG
現FF14の成功要因はここにある、と思う。
(追記)
しくじり先生で解説されたエピソードは、すでに2014年の時点である程度記事にされていた。
【GDC 2014】「新生FFXIV」吉田Pが、「旧FFXIV」が失敗した理由を余さず語る
さらに「問題点1万個」「隕石を落とそう」というネタも、旧FF14終了時に当時のUstream等で動画公開されたものがニコ動に残っていた。
吉田直樹氏講演 『新生FINAL FANTASY XIV:ゲームを作り直すということ』
「結局、ユーザーがついてくるかどうかは"ゲーム体験"で決まる」
という吉田Pの言葉は、実に真理だと思う。
たとえスーファミやN64並みの古いグラフィックでも、面白いゲームは遊び続けられるが
GCやPS3級の高精細グラフィックでも「つまらない」と感じれば、遊ぶ気力はすぐなくなる。
これを開発陣が本当に理解していれば、FF15の
・グラフィックにこだわって猛烈に作り込む
・なんかわかりづらいストーリー
・見せ場の少ないヒロインやサブキャラの出番
といった数々の不満点は、もう少しマシにできたのでは?と思ってしまうものだ。